2016年2月7日日曜日

石橋里絵さんへの私信「記憶間違いの間違い」

貴女の文章が僕に推測させたのは、彼女は昔は、あるいは昔から雑巾を「ぞうきん」と読んだのだ・・だった。根拠はある。彼女はあの頃にはもう雑木林を読めたし、三角巾も読めたはずだ。考えてみると「巾」なんて字面も音もヘンな漢字なのだ。簡単すぎるのだ。単純すぎるのだ。布巾もいつも使っていたに違いない。「布」は「ぬの」だし「し(く)」だ。「ふ」であり「ぷ」だけれど、「きん」とは読めない。大人になって布の意味が「雑布」をぞうきんと読ませたのだな・・と。
キィボードを叩くのではなく、画面をタップするのでもなく、頭をカラにして、鉛筆やボールペンで紙に「ぞうきん」を漢字で書き取りしたら雑布とは書けないのではないだろうか。書かないのではないだろうか。こりゃ「ざっぷ」「ざつぬの」なのだ。
僕の使った言葉の意味は、「私は間違っていたのだなあ」というのが間違いだ・・だ。貴女は間違ってなどいない。最近になって「えっ」「雑布だよな、雑巾じゃないよな」と「ずっと前にそう覚えたし」というように記憶を上書きしてしまったのではないか・・と。
上手く説明できないけれど。日常生活の中で、不思議なことにこだわったり、悩んだり、面白いことを考えている貴女は、やっぱり面白いヤツです。ウン、面白いです。

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